初体験009
“いいわ”だって…。あぁ、私はどうすれば良いのだ。この時になって、本当に身の危険を感じることになった。それにしても、ふしだらな女だ。しかし、彼女は、アパートの女衆の間では、身持ちが良いと言われているらしい。
こうして、私は、彼女と一緒にベッドの上のコタツに入ることになった。何か胸がときめく!。これでも冷静なつもりだ。彼女はしきりに何かを求めているようだ。ここまでくれば、私も男だと思うけれど、どうしても、隣に手が出せない。もうこのまま寝た方が良いんじゃないかと思い始めた時、“いま、どんな気持ち?”と彼女は、声にならない声で、私に問いかけてきた。
(続く)